TSC21の技術
TSC21におけるオブジェクトとネーミング
情報をオープンで統一的に扱うためには、情報の単位であるオブジェクトをどう規定するか (TSC/object code)と、そのオブジェクトの名前をどう決めるか(TSC/naming code )が重要です。 TSC21 では、将来の動向も睨んでBACnetに準拠し、個々の計測情報や制御指令をオブジェクトの基本単位としました。 負荷予測の結果や2次データ処理の結果、診断結果もまたオブジェクトとなります。
オブジェト指向では、名前を手がかりとして情報を授受します。従って、個々のオブジェクトの名前を どのように決めるかが重要となります。TSC21では、制御系にグローバル名を与え、 制御系内部ではローカル名で授受します。
ネーミングは、単にユニークであるだけでなく、誰が付けても同じ名前になることが必要です。 ただし、決まった“型”がないのがシステムですが、これに対して予め名前のつけ方を決めること、 また、将来の機能拡張性を束縛しないようにすることが重要です。TSC21では、自由度を失わず、 かつ、ユニークなネーミングを可能としました。